プルンプルン

「最近、肌のハリがなくなってきた…。」一度でもそう感じると、鏡を見るのが怖くなりますよね。肌のハリがなくなると、年齢よりも老けて見られたり、疲れているように見られたりしてしまいます。そうなると、自信がなくなって心まで沈んでしまいがちに…。 今回は、そうしたお肌の悩みをお持ちの方へ、“肌のハリがなくなる原因”についてご説明します。そして、“肌のハリを取り戻す10のメソッド”も併せてご紹介します。 まずは肌のハリがなくなる原因について理解し、それに対処するにはどうすべきか考えていきましょう。 肌のハリがなくなる原因は“表皮の下”にあった! しわが目立ち始めたり、フェイスラインがぼんやりしてきたときにまず気にするのは、目に見える“表皮”です。しかし、表皮よりもっと気にすべきなのは、表皮の下にある「真皮」「皮下組織」「表情筋」だとご存知でしょうか? 肌は、上から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造で出来ています。さらにその下に「筋肉」があり、それらが複雑に絡み合って肌のハリを生み出しています。 私たちが触れることできる表皮の厚さはわずか0.2㎜なのに対して、真皮は肌の90%を占める1.8㎜もあります。表皮よりも真皮を気にすべきだといった理由はここにあるのです。

それでは、肌のハリに大きく関係する「表皮」「真皮」「皮下組織」「表情筋」のそれぞれの役割を見ていきましょう。 ターンオーバーを繰り返す 表皮 表皮は、主に肌のターンオーバーとバリア機能の役割を担っています。ターンオーバーは、簡単に言えば新陳代謝、つまり肌の生まれ変わりのことです。 表皮はターンオーバーを繰り返し、紫外線や刺激から真皮を守っているのです。 線維芽細胞のある「真皮」 先ほど、肌のハリには表皮よりも真皮に注目すべきだと説明したのは、真皮の中には“線維芽細胞”と呼ばれる肌のハリや弾力に重要な働きをする細胞があるためです。 線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンを作り出すとても大事な細胞です。そして、この線維芽細胞は紫外線や加齢によって働きを低下させてしまうのです。 コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンは肌のハリの源になる成分です。これらの成分を作り出すことが難しくなってくると、たるみや小じわが現れてしまうのです。 栄養分と老廃物の受け渡し「皮下組織」 皮下組織のほとんどは皮下脂肪で、外部からの刺激を和らげるクッションの役割とともに、保温機能も担っています。 また、栄養分と老廃物の受け渡しを行うのも皮下組織の大事な役割です。 30種類以上ある「表情筋」 一口に表情筋と言っても、それには30種類以上あることをご存知でしょうか? この30種類以上の表情筋が絡み合って豊かな表情を作り出しているのです。肌のハリには、表情筋の衰えも関係しているのです。 肌のハリがなくなる原因は、「表皮」「真皮」「皮下組織」「表情筋」の4つが紫外線や刺激などのダメージ、もしくは加齢によって衰えることで起きてしまうのです。 肌のハリを戻す方法がある! それでは、紫外線や刺激などのダメージを受けたり、加齢によって衰えたりした肌のハリを戻すことは不可能なのでしょうか? 実は、肌のハリは日々の努力で少しずつ、かつ確実に戻すことができるのです。 ここからは、肌のハリを取り戻す10のメソッドをご紹介します。ぜひ、ご自身に合った方法を見つけてみてくださいね。 正しい「マッサージ」をする 肌のハリがなくなり、小じわが目立ったりフェイスラインがぼやけてきたりしたら、顔を優しくマッサージすることでハリを高めてくれます。正しいフェイスマッサージはアンチエイジングの基本といえるでしょう。 フェイスマッサージをする際に気を付けなければならないのは、決して強い力を与えないことです。 強く刺激を与えたからといって効果が高まることはありませんし、逆にシミやしわを発生させる原因になってしまうこともあるからです。 正しいフェイスマッサージの方法 手のひらで頬を包み込み、軽く押す。 顔の中心から外側に向かって、手のひらで軽く押しながら動かす。 おでこの中心からこめかみに向かって軽く押す。 あごから耳の下に向かって軽く押す。 口元を軽く押す。 目の周りを軽く押す。 目の周りは特にデリケートなので、手のひらの温度を与えてあげる程度で十分です。 フェイスマッサージと併せて、直接顔は触らない“顔周りのマッサージ”もご紹介します。 顔周りのマッサージをすることで表情筋を緩め、リンパの流れを正常にし最終的に肌のハリをアップしてくれます。 正しい顔周りのマッサージ 手のひらをこめかみに軽く押し付け、ゆっくりと外側へ流す。 耳の前後を指ではさみ、優しくマッサージする。 鎖骨の周りを小さな円を描くように、軽く押す。 後頭部の骨のすき間を指の腹を使って、軽く押す。 頭頂部をもみほぐす。 これらのマッサージは、肌にハリを戻してくれるだけでなく心もすっきりさせてくれるので、毎日少しずつでも継続してみてください。 アンチエイジングクリームを上手く活用する アンチエイジングクリームといえば、高価なイメージがあってなかなか手を出せない方も少なくはないでしょう。 しかし、間違ったケアを続けているよりは、少し無理をしてアンチエイジングクリームを使用した方が高い効果が期待できます。 最近、アンチエイジングケア商品が多く見受けられますよね。どれを選んだらよいのか分からないとお悩みの方は、次の項目を参考にしてみてください。 コラーゲンやプラセンタなどの成分が入っているか 肌のハリを戻すために欠かせないコラーゲンやプラセンタ、ビタミンC誘導体はもちろん、ターンオーバーを促すレチノールが入っていると尚良しです。 クリームの伸びがよいか 比較的高価なアンチエイジングクリームを購入するときは、まずはテスターで使用感を確かめてみることをおすすめします。伸びがよいものは、肌への摩擦を抑えることができますが、反対に固めのテクスチャーのものだとかえって肌を痛めてしまうこともあります。固めのテクスチャーのクリームを使用する場合は、手のひらで温めやわらかくしてから顔に乗せるようにしましょう。 コストパフォーマンスを重視する いくら口コミで1位でも、人に勧められたとしても、続けられないような価格のものは選ぶべきではありません。 当たり前ですが、エイジングケアは1回2回クリームを塗ったぐらいでは効果は出ません。毎日コツコツ続けられる価格帯の、自分に合ったクリームを見つけることが大事です。 まずは保湿!「乾燥対策」 肌の乾燥は、ハリを失う大きな原因になります。なぜなら、乾燥肌は表皮のバリア機能を低下させ、真皮まで悪影響を及ぼすためです。 肌のハリが気になり始めたら、化粧水と乳液で終わらせるのではなく、美容成分の入ったシートマスクなどを活用して保湿を心がけてください。 そのほかにも、クレンジングをオイルではなくクリームにしたり、洗顔の回数を減らしたり、乾燥対策は入念に行ってくださいね。 「ビタミンC」を積極的に取る 肌のハリに大きな効果をもたらしてくれるビタミンCは、実は体内では貯蔵できず、排出されやすい成分なのです。 そのため、毎日80㎎は摂取する必要があるといわれています。 ビタミンCは、真皮の線維芽細胞を働かせるために不可欠な成分です。ビタミンC不足は、コラーゲン生成をストップさせてしまう恐ろしい現象なのです。 食事やサプリメント、化粧水やクリームで積極的にビタミンCを取るようにしましょう。 1年中気をつけて!「紫外線対策」 肌に大きなダメージを与える紫外線は、夏だけでなく冬にも対策しておかなければなりません。1年中気を抜かず、日焼け止めクリームを塗ることを忘れないで! そして、レジャーなどで一日中外出する場合は、こまめに塗り直すことが肝心になります。 ほかにも、サングラスをかけたり日傘をさしたり、紫外線対策はきっちりと行いましょう。 質の良い「睡眠」をとる 睡眠不足は美容の大敵!忙しくても、質の良い睡眠をとることがアンチエイジングの第一歩です。 肌のことを考えるなら、できるだけ0:00までには寝るようにしましょう。 「ストレスをためない」 一見すると、肌のハリとは関係ないように思えるストレスですが、ストレスがたまると肩や顔が緊張する感じがしませんか? 日常の些細なストレスも、どんどん積もれば大きな負担となって身体や肌にのしかかってきます。 ストレス解消には、適度なスポーツで汗をかくことをおすすめします。汗をかくと、汗腺の働きが活発になり、筋肉を修復しようとする成長ホルモンが動き出します。 そうすると、肌の状態が整うのです。また、岩盤浴で汗を流すのも同じ効果が期待できます。 「美顔器」で肌を引き締める 多くのメーカーから販売されている美顔器は、自宅で簡単に肌のハリを取り戻せたり、小顔に近づけてくれたりすると人気です。 フェイスマッサージでなかなか効果が見られないという方は、一度美顔器を使用してみるとよいでしょう。 超音波の美顔器は高価で手が出ない…とお悩みの方は、手軽に使用できるローラー美顔器もおすすめです。 ローラー美顔器は顔の上をコロコロ転がすだけなので、いつでもどこでも使用できるのが嬉しいですね。 食事を補う「サプリメント」 肌にハリを与えるコラーゲンやプラセンタは食事で取ることが望ましいのですが、それを補うサプリメントも活用するとより効果的です。 いくら栄養バランスの取れた食事を心がけていても、1日に必要な栄養素は不足しがちです。肌に良い効果をもたらすサプリメントは数多く販売されているため、自分の食生活に適したものを選びましょう。 ただし、サプリメントはあくまでも食事の補助をしてくれるもの。「サプリを飲んでいるからOK」という考え方はいけません。 潔くプロに頼る!「エステ」に通う 肌のハリの悩みが深い場合は、潔くプロに頼ることも視野に入れてみてください。エステは、やはり自分でマッサージをしたり、クリームを塗ったりするのとは違い、目に見えて効果が現れます。 エステにはさまざまなコースがあり、フェイシャルだとハンドマッサージ、機器マッサージ、イオン導入などが代表的です。 多くのエステサロンは初回お試しコースを設けているため、気になる方は一度試してみるとよいでしょう。 マッサージのコツや正しい洗顔の仕方など、プロならではのアドバイスを丁寧に教えてくれますよ。 肌のハリを取り戻してハッピーに過ごす! 肌のハリがなくなる原因と、肌のハリを取り戻すための正しい10のメソッドをご紹介しました。いかがでしたか? 肌のハリがなくなる原因は、「表皮」「真皮」「皮下組織」「表情筋」の4つの衰えによって引き起こされていることがわかりました。 それらの衰えを緩めるためには、正しいフェイスマッサージを行い、ビタミンCを積極的に取る必要があります。 場合によってはアンチエイジングクリームや美顔器を使用し、エステでプロに頼ることも視野に入れてみてください。 そして、一番大事にしたいのは質の良い睡眠をとることと、ストレスをためないことです。 肌のハリを取り戻し、自然と心まで弾むように、今回紹介した10のメソッドをぜひ日常に取り入れてみてくださいね!